2016年6月23日木曜日

伊勢神宮 五大祭(三節祭)奉仕(禰宜 H28/6/15-17)


成就後の集合写真
去る、6月15日~17日。

神社庁よりご指名いただき「神宮 五大祭(三節祭)」奉仕へ行ってまいりました。

※正式な伊勢神宮の名称は「神宮」

神宮の重要なお祭りは、神嘗祭(かんなめさい)と6月12月の月次祭(つきなみさい)で、これを「三節祭」と呼び、神宮の最も由緒深い祭典です。

月次祭(インターネットより抜粋)
これに2月の祈年祭(きねんさい)、11月の新嘗祭(にいなめさい)を加えて五大祭といいます。

五大祭には宮中より幣帛の奉納がありますが、勅使の派遣は月次祭にはありません。

・祈年祭         2月17日から23日
・6月 月次祭   6月15日から25日
・神嘗祭        10月15日から25日
・新嘗祭        11月23日から29日
・12月 月次祭  12月15日から25日
※摂末社の祭事まで含まれた期間です

この度は「内宮」を使命され
・由貴夕大御饌祭  6月16日(木) 午後10時
・由貴朝大御饌祭  6月17日(金) 午前2時
・奉幣祭        6月17日(金) 正午
と奉仕してまいりました。



15日午後、神宮内宮に到着し潔斎場へ入斎。

ここで今回の奉仕者が5名ということを知る。

それぞれ潔斎を済ませ待機していると、担当者より説明がなされ、習礼(しゅらい・祭式作法の練習)が行われた。
その後、午後6時から行われる「御卜御祭(みうらのみまつり)」の見学を行うこととなった。
午後5時に準備を整え潔斎場を後にする。
そこへお年を召した初老の方が話しかけてきた。
話を伺うと今回の同期奉仕者の叔父さんで、神宮禰宜を20年前に退職し、鹿島神宮宮司を12年前に退職し、今は隠居生活の身とのこと。
時間ギリギリまで詳細なお話を伺うことができた。

※ 「御卜御祭(みうらのみまつり)」
6月12月の月次祭と、10月の神嘗祭に行われる儀式です。
全員の奉仕者の名前が呼ばれ、その方の奉仕が適うか「神はかり」を行う。
名前を呼ぶ者に合わせ、嘘笛(うそぶえ、吸いながら口笛を吹く)を吹く者、琴板を笏で打つ者がいる。
奉仕者は名前を呼ばれると頭を下げる。


16日朝より雨がかなり降っている。
午前9時、境内の説明・参拝に合わせ現地での習礼が行われる。
昼食後、昨日の元禰宜が訪れ1時間位説明を伺う。
午後3時、辞令交付式が行われ、小宮司自ら辞令の交付をいただいた。



午後8時「第一鼓」の太鼓が響き渡る。
緊張が走るがまだ時間がある。心をゆっくり落ち着かせる。

午後9時「第二鼓」が響き、装束をつけ始める。

午後9時半。 雨の降る中 手水をすませ 傘を差し 所定の座につく。

午後10時。 大宮司 所定の座につくと「第三鼓」が鳴り響き 参進。

雨の降る闇夜の中・・・神宮の杜の静けさの中・・・皆無言で奉仕に徹する。

正殿前の瑞垣内での奉仕。

以前奉仕した時のような 神様の懐に抱かれているような 特別な気持ちで神様を感じながらの奉仕。

その後、午前2時の「由貴朝大御饌祭」。午後0時の「奉幣祭」と奉仕し、午後2時からの「直会」と行いました。

とても良い経験をさせていただいたことに感謝し、ご報告とさせていただきます。

以下、写真報告です。

直会の食事

直会の様子

お土産の神饌

記念品の笏と辞令

記念品

装束

記念品
成就後の集合写真
成就後 宇治橋前にて

翌日 外宮での風景

翌日 外宮での風景







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