過日、平成27年8月26日~27日で「平成27年度 神道青年全国協議会夏期セミナー」が主題を「今、伝えるべき日本人の心」 ~ 戦後70年に思う道義国家への布石 ~ として行われた。
1日目は神社本庁。
第1講は「日本を取り戻す教育」と題して、明星大学教授 高橋史朗先生により、家庭の教育力が低下・崩壊の危機に瀕していると主張し、まず親が子育てについて学ぶという「親学」を提唱された。
また、日本が情報戦争に負けていると主張し、外交や自衛の最高責任者が諸外国が日本へ行(おこな)っている現状の事実を知らないことを憂い、「アメリカでは日本の子供たちはいじめられている」と語った。
第2講は「『戦後70年』と道徳教育の再生 ~ 学校・家庭・地域はどう連携できるか ~ 」と題して、武蔵野大学教育学部教養教育教授 貝塚茂樹先生により、戦後の弱体化政策により失われた道徳観・倫理観・宗教観により日本がどれほどのものを失ったのか。戦後70年道徳教育の復活に力を入れてきて、ようやく平成30年に「特別の教科 道徳」が始まること。今後始まる道徳教育を日本人にとって良いものとして作り上げるには。道徳教育に必要なものは宗教観である。
など、戦後の日本を例として、道徳教育の必要性、道徳教育の未来についてご講演いただいた。
第3講は「靖國の心と戦後70年」と題して、靖國神社権宮司 小方孝次先生により、靖國神社へ祀られている英霊の説明や合祀の説明をいただいた。また、今年の「みたままつり」に露店と酒宴禁止に至るまでや、靖國神社とご皇室の関係など経験に基づいたご講演をいただいた。
最後に「靖國神社には戦没者が祀られていることを周知願いたい。」とおっしゃっていました。
世間には知らない方が多いということでのお願いでしたが、その事実にに驚愕しました。
途中では「大東亜戦争終結70年記念事業」として行われた「パラオ共和国戦没者慰霊祭」と「硫黄島奉島並び慰霊事業」のご報告をいただきました。
戦後70年の節目を迎え、先の大戦にて散華された英霊に慰霊と顕彰の心を尽くし美しい国柄と伝統を守り伝えていかなければならない。
しかし、戦後の弱体化政策により道徳教育が解体され、今の日本は凄惨なる犯罪や家庭や社会での忌々しき事件が頻発に起こっている。
我々は、今の現状や日本人として失われてきた精神的美徳を憂い、失われてきた倫理・道徳・伝統文化を学び、子供たちへ伝えていき、守らなければならないことを深く心に思う。